大覚寺
嵯峨野に広がる大沢池。そのほとりに大覚寺がある。
正確には、大沢池は大覚寺の前身であった嵯峨離宮の庭池として造られた人工池である。
旧嵯峨御所大覚寺。
嵯峨天皇の離宮を寺とした門跡寺院で、鎌倉期に2派に分かれた天皇の系統のうち大覚寺党はその祖亀山法皇がここで院政を敷いていたことに由来する。
壁越しに五大堂を望む。前庭には入れないので各堂の全容は見えない。
多宝塔。昭和中期の新しいもの。
寺や池の周囲には小堂や石仏群が点在し、散策者の目を楽しませる。
名古曽の滝。平安期の庭園遺構で早くに廃絶したもののその存在はよく知られていた。近年整備され遣水が復元されている。
「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ(名古曽)流れてなほ聞こえけれ」藤原公任
平安の昔を思わせる龍頭船が停泊していた。
なぜか屋形船が沈みつつあった。災害によるものか、廃棄されたのか…
1キロも無い所に広沢池。こちらも遍照寺の庭池を由来とする人工池。
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2012.05.26 | | Comments(0) | Trackback(1) | 洛西の寺